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ヒトリエwowaka(ヲワカ)のボカロP名義の楽曲を辿る【バンドとVOCALOID】

はじめに~"ヒトリエのボーカル"wowaka(ヲワカ)と楽曲について 

2019年4月5日にヒトリエのボーカルであるwowaka(ヲワカ)が亡くなったというニュースが入ってきた。4月8日の出来事だった。
とてもじゃないが信じがたいニュースだった。まだまだ31歳という若さ。
この日のことはよく覚えているが、Twitterのトレンドにwowaka氏の名前が入っていて、何かあったのだろうとは思っていたが、まさかそんな。
亡くなった5日、ヒトリエはまさにツアーの真っ最中で、6日には京都の磔磔公演、7日には岡山のCRAZYMAMA 2nd Roomでの公演を控えていたばかりで、直前に「ヒトリエ TOUR 2019 "Coyote Howling"」京都・岡山公演を「メンバーの諸事情」という理由で中止していたニュースを「メンバー失踪か…」なんて思っていた自分をただ殴りたい気持ちになったものだ。

まずここでは、wowakaについてヒトリエの活動を踏まえて簡単に説明したいと思う。
wowaka氏はヒトリエというバンドのボーカルである。
元々VOCALOIDクリエイター(ボカロP)として活動していたwowakaが、2011年冬にインターネットを通して前身となる「ひとりアトリエ」を結成し、2012年にギターシノダが加入しヒトリエとしてのバンド活動がスタートした。
元々ボカロPとしての人気も高かったため、所謂ボーカロイド界隈では「あのボカロPのwowaka氏がバンドを始めたらしいぞ…」なんて注目も高かったと思う。正直私個人もヒトリエの活動を知った時に率直に
「バンドで歌うのは無理があるのでは?」と思った記憶がある。
wowaka氏の楽曲は、非常に難解な歌詞がスピード感のあるメロディに矢継ぎ早で乗せられるものが多く、個人的にはボーカロイドが歌うからこそ可能な楽曲であり、ボカロの最大の持ち味を生かした楽曲だな、と思っていたからだ。
しかし、それはヒトリエを聴いてあっという間に打ち砕かれてしまった。
wowaka氏のボーカルは自らが作った高い壁を易々と乗り越え、しかもそれをロックバンドの、生バンドが鳴らす音楽として昇華させてしまった。
そしてそれはボーカルだけでなく、メンバーであるシノダイガラシゆーまおというメンバーの演奏力が骨太に、スマートに支えているのだ。
沢山の楽曲を発表し、活動を続けていった「ヒトリエ」はバンドとして大きな存在感を放っていった。
そしてその活動の中で、ボカロPとしてのwowaka氏を知らないファンも大きく獲得していったのだ。

バンドとしての楽曲。個人名義での楽曲。
どちらも紛れもなく、wowaka氏が遺した楽曲であることに間違いはなく、ヒトリエのライブでは、ボカロPとして発表していた楽曲もライブで披露しているし、セルフカバーという形で楽曲をリリースしたりしている。また、ヒトリエとしての活動を主体としつつも、2017年にはボーカロイドを使用して楽曲を発表している。
wowaka氏が亡くなったことはニュースでも大々的に取り上げられ、おそらく亡くなってから個人としての楽曲は知っていたが、ヒトリエの活動を知らなかった人もいるかもしれない。また、ヒトリエの活動は好きだがボーカロイド楽曲にはあまり触れてこなかった人もいるかもしれない。
これからもきっとヒトリエというバンドは続いていくし(そして何より、続けていってほしい)と、きっと様々なきっかけでこのバンドに興味を持つ人が出てくると思うし、これからもそんな人が増えていくんだろう。今更の記事にはなってしまうのだが、何かしらの形で興味を持った人が「ヒトリエ」を、そして「wowaka」について知る入り口にでもなれたら嬉しく思い今回記事を書かせてもらう。

ヒトリエの楽曲については下記の記事でまとめているので良ければそちらを見てほしい。



"ボカロP"wowakaについて~別名:現実逃避P

次にボカロPとしてのwowaka氏について簡単に説明する。

音楽活動の経緯~「ボカロ」に出会ったきっかけ

元々wowaka氏は中学の時にロックバンドに興味を持ちギターを始めたそうだ。そこから高校、大学とバンド活動を行っていたそうだ。
大学在学時には、自身が通っていた東京大学の「東大音感」というサークルで部長を務め、そこで組んでいたバンドでオリジナル曲を発表するためにその頃から作曲をはじめたそうだ。

そんなwowaka氏がVOCALOIDに出会ったのが2008年だという。
livetuneの「Last Night,Good Night」を聴いたwowaka氏はこの楽曲を一人で作っていることに衝撃を受けたそうだ。

この曲をきっかけに、自身のバンド活動とは別にボーカロイド初音ミクを使用した楽曲を作り始めたのである。
2009年5月に初めてニコニコ動画内で楽曲「グレーゾーンにて。」を発表する。
"ボカロP"wowakaの誕生である。

ボカロPとしての活動~現実逃避Pという別名について

wowaka氏の楽曲はボーカロイド楽曲のなかでも多くの人気を集めた。
ちなみにwowaka氏が使用していたVOCALOIDは初音ミクめぐっぽいど巡音ルカだが、発表されたオリジナル曲はほぼ「初音ミク」を使用したものとなっている。
序盤に述べたが、wowaka氏の楽曲は非常に難解な歌詞がスピード感のあるメロディに矢継ぎ早で乗せられるものが多く、それが魅力の一つでもある。そうした作風を、ハチとして活動していた米津玄師も影響を受けた一人であると評価している。

また、wowaka氏は「現実逃避P」という別名を持っていた。
このP名というのは、本人が名乗ることもあるが、動画の特徴等を元にユーザーがつける愛称やコードネームみたいなものである。
つけられたものを投稿者本人が気に入ることで定着していく別名といってもいいだろう。
この現実逃避P、という名前はwowaka氏が名乗ったものではなく、動画を見たユーザーが命名したものだった。
初めて発表した「グレーゾーンにて。」という楽曲の動画の説明文「現実逃避って、いいよね」という文言からP名がつけられたそうだ。

だが、wowaka氏は2011年8月11日に名前を「wowaka」に統一することを発表した。
単純に使い分け、両方使うのが面倒であるというのが理由であり、特に複雑な理由ではないようだ。
現実逃避Pという名前で知る人も多いかもしれないが、この別名が使われていたのは1年ちょっとということになる。



「wowaka」名義のVOCALOID楽曲まとめ【入門編】

ここではボカロP「wowaka」の発表した作品の中から、一部楽曲についてまとめた。

ワールズエンド・ダンスホール(初音ミク&巡音ルカ)

ワールズエンド・ダンスホール

2010年5月に投稿された楽曲「ワールズエンド・ダンスホール」。
本人名義のCDとしては2010年11月リリースのアルバム「SEVEN GIRLS' DISCORD」に初収録された。
また、楽曲はVOCALOID関連のコンピレーションアルバムや歌い手のアルバムにも多数収録されている。
ヒトリエのライブでも演奏されている楽曲である。
現時点(2020年2月)でニコニコ動画の再生回数は1109万回Youtubeの動画は536万回を超えている。

裏表ラバーズ(初音ミク)

BALLOOM BEST

2009年8月に投稿された楽曲「裏表ラバーズ」。
本人名義のCDとしては2009年11月リリースのアルバム「the monochrome disc」に初収録された。
ニコニコ動画内で自身初の100万回再生を達成した楽曲でもあり、現時点(2020年2月)でニコニコ動画の再生回数は760万回Youtubeの動画は223万回を超えている。

ローリンガール(初音ミク)

ローリンガール

2010年2月に投稿された楽曲「ローリンガール」。
本人名義のCDとしては2010年11月リリースのアルバム「SEVEN GIRLS' DISCORD」に初収録された。
ヒトリエのライブでも演奏されている。
現時点(2020年2月)でニコニコ動画の再生回数は731万回Youtubeの動画は410万回を超えている。

アンノウン・マザーグース(初音ミク)

HATSUNE MIKU 10th Anniversary Album 「Re:Start」

2017年8月に投稿された楽曲「アンノウン・マザーグース」。
wowaka名義で一番最後に投稿された楽曲であり、初音ミクの10周年を記念したコンピレーションアルバム『HATSUNE MIKU 10th Anniversary Album「Re:Start」』のために書き下ろされたものである。
また、ヒトリエ名義でも2017年10月にセルフカバーとして音源をリリースしている。
現時点(2020年2月)でニコニコ動画の再生回数は505万回Youtubeでは1150万回を超えている。

この楽曲のリリース時にwowaka自身はTwitterでこのように語っている。
このコメントはwowakaの葛藤や楽曲、ボカロについての事などとても丁寧に記されているので大分前のものだが引用しておく。
是非、一読してほしい。
私は、このコメントを読んで、まさにこの楽曲をヒトリエがセルフカバーすることに、とても大きな意義を感じた。

アンハッピーリフレイン(初音ミク)

BALLOOM BEST

2011年5月に投稿された楽曲「アンハッピーリフレイン」。
CDとしては同月にリリースされた楽曲と同名のアルバム「アンハッピーリフレイン」に初収録された。
ヒトリエのライブでも演奏されている。
現時点(2020年2月)でニコニコ動画の再生回数は503万回Youtubeの動画は184万回を超えている。

とおせんぼ(初音ミク)

2009年6月に投稿された楽曲「とおせんぼ」。
2009年11月リリースのアルバム「the monochrome disc」に初収録された。
4作目にして自身初のVOCALOID殿堂入りを果たした楽曲でもある。

ずれていく(初音ミク)

ずれていく

2009年10月に投稿された楽曲「ずれていく」。
2009年11月リリースのアルバム「the monochrome disc」に初収録された。

グレーゾーンにて。(初音ミク)

2009年5月に投稿された楽曲「グレーゾーンにて。
wowakaが初めて投稿した楽曲であり、2009年11月リリースのアルバム「the monochrome disc」に初収録された。
ちなみにこの楽曲から「ずれていく」まで発表された楽曲タイトルがしりとりになっており、
「グレーゾーンに。」⇒「ノヒ」⇒「インアー」⇒「おせん」⇒「のサイノ」⇒「表ラバー」⇒「れてい
となっている。

日常と地球の額縁(初音ミク)

BALLOOM BEST

2011年5月リリースのアルバム「アンハッピーリフレイン」収録曲である「日常と地球の額縁」。
ヒトリエでもセルフカバーされており、2018年11月リリースのシングル「ポラリス」に収録されている。
ヒトリエでセルフカバーとして音源が出ている数少ない楽曲であり、ここで取り上げた。

今回はwowakaについてボカロPとしての楽曲に焦点を当ててまとめた。少しでもこのwowaka氏という人物について、ヒトリエについて触れるきっかけになればと思う。
そして、J-69.comの記事の中でサイトに訪れる新たな音楽との出会いがあれば嬉しいです。

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